北海道地震 ブラックアウトの衝撃!! 大地震のリスクマネジメントを再考する

北海道地震  ブラックアウトの衝撃!! 大地震のリスクマネジメントを
再考する [緊急提言]

  

2019年2月 緊急追加投稿 北海道地震ふたたび!!

「またか !?」 北海道地震は終わっていませんでした。

2019年2月21日午後9時22分頃、北海道厚真町でまた震度6弱の地震が発生しました。  甚大な被害を出した昨年9月6日の北海道胆振東部地震からまもなく半年経ちますが、北海道厚真町が再び激しい揺れに襲われました。
地震の規模を示すマグニチュード(M) は5.8と推定されます。

今回の地震の震源は昨年9月の震源の北側約10キロで、深さは約30キロ。
気象庁は「一連の地震活動のひとつ」と考えられると発表しています。
そのうえで、一連の地震活動は当分続く可能性がある」として注意を呼びかけています。

道都・札幌では地震の影響で JR と札幌市営地下鉄の運行が止まり、またもや多くの帰宅難民・帰宅困難者が発生することになりました。

ただ今回の地震では稼働中の苫東厚真火力発電所には異常はなく、昨年9月のときのような大規模停電(ブラックアウト)は発生しませんでした。
しかし、断水になった地区があり、一部の住民らには不安感が広がっています。

昨年の大きな地震により、ひどい生活環境に置かれ、生活の再建を進めていた地域住民にとっては想像もしていなかったまさかの出来事が起こったわけで、「まさかこんなに早くまた地震が来るなんて」と恐怖を語り、不安な夜を過ごすことになったのです。
「災害は忘れた頃にやってくる」ということわざがありますが、そのとおりになってしまったわけです。

今回は幸いにして死者はなく、軽い怪我人だけで済んだようですが、決して油断をしないでください。 地震はこれからも続くことが予想されます。

北海道は私の故郷です。 もうこれ以上悲しい思いをする人たちを見たくはありません。

※昨年(2018年) 9月6日に発生した北海道地震について、その日のうちに投稿したブログの文章は下記のとおりです。

目次

はじめに

2018年9月6日早朝、 北海道胆振地方を震源とする、最大震度 7大きな地震
発生しました。
そして一時北海道全域にわたって停電し、ブラックアウト状態になりました。
断水した地区もあって、ライフラインにも大きな影響が出ています。

そして残念なことに被害に遭われて亡くなられた方も多数いらっしゃいます。

前日までスーパー台風21号の襲来により甚大な被害を受けていた日本列島は、1日経って今度は大きな地震の発生に驚くことになりました。

異常気象、集中豪雨、災害並み猛暑、巨大台風、そして大地震、荒ぶる大自然の
脅威が日本列島各地を震撼させているのです。

実は、わずか数日前の9月1日は「防災の日」であり、南海トラフ巨大地震などを
想定した、政府の「総合防災訓練」が行われたばかりだったのです。 果たして
今回の北海道地震には、この防災訓練が役に立ったのでしょうか?

こんな大きな被害が出た後で今更感は拭えませんが、私たちは地震などの自然災害からどのようにして自分の身を守ったらいいのでしょうか?

皆さまの財産を守ることだけではなく、大切な命と身体を守ることも、私どもファイナンシャルプランナーの大事な仕事だと思っておりますので、私なりの提言をしてみたいと思います。

北海道厚真町の土砂崩れ現場 (TVニュースより)

お見舞い

北海道にお住まいの皆様、大丈夫でしたか?

北海道地震により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

亡くなられた方々には心よりお悔やみを申し上げます。

そして1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

ファイナンシャルプランナー  FP ユウ

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北海道地震の発生を受けて考える 次の大地震は ….

太平洋に面した火山列島の島国、日本は地震や台風など幾多の自然災害を被りなが

らも発展を遂げてきました。

 
今後も間違いなく起こり得る大規模自然災害にどのように向き合うべきなのか、

今回は特に大地震に焦点を当て、そのリスクマネジメントについて再考してみたい

と思います。

大地震は備えさえあれば確実に被害を減らすことができる

マグニチュード7クラス「首都直下型地震」は、科学的な見地から見るといつ起き

てもおかしくないと考えられています。

本当に怖いのは関東大震災のようなマグニチュード8クラス海溝型巨大地震、すな

わち「南海トラフ巨大地震」のほうです。

現在では、地震予測は地震の震源を特定した場合に周辺でどのくらいの地震動が起

こるか、科学的なレベルで理解できるようになっています。

各地の地震データベースが蓄積され、また地震の観測網が整備されたことで、精密

なシュミレーションができるようになりました。

これでマグニチュード7クラスの大地震は備えがあれば確率に被害を減らすことが

できるようになっています。

次に来る大地震 それは・・・

震災」につながる地震は都市に近いところで発生する大地震です。

地震が「震災」となるには、人口が重要な要素となるからです。

次に来る大地震と聞いて、真っ先に頭に浮かぶのはやはり、

「南海トラフ巨大地震」でしょう。

フィリピン海プレートが沈み込む南海トラフのどこかで、地震規模がマグニチュ

ード8~9クラス超弩級の巨大地震30年以内に発生する確率は70%~ないし

80%」とされています。

これは生きている間に必ず一度は発生する確率だと理解できます。

南海トラフ巨大地震の被害想定は、最悪の場合で、死者32万3000人

いわれています。

南海トラフでの前回の地震から、もう70年が経ちました。

南海トラフで次の大地震が発生する確率は毎年高くなっていきます。 

東北では東日本大震災の前から小さな地震は起きていましたが、南海トラフでは

最近は小さな地震は起きていません。

むしろ次の地震に向けて着々とエネルギーを蓄えているかのようです。

ここで大地震が起これば確実に津波が襲ってきます。

10メートル超級の巨大津波に襲われた時にどうするか、今のうちに考えておかなけ

ればなりません。

一方、首都圏でマグニチュード7クラスの直下型大地震が起きる確率も、30年以内

70%という数字があります。

首都圏周辺の海底には、南方からフィリピン海プレートが、東方からも太平洋プレ

ートが沈み込んでいます。

これらのプレートがずれたり衝突することに伴って大地震が発生します。

首都圏を襲う大地震は過去100年で5回起きていますが、計算すると30年以内に発生

する確率は70%以内となるわけです。

首都圏直下型地震の被害想定は、最悪の場合、死者2万3000人といわれています。

首都圏で直下型の大きな地震が来るか来ないかと問われたら、間違いなく「来る」

と言えるでしょう。

つまりどんな人でも一生のうちに一回は必ず大地震に遭うだろうという確率になり

ます。  首都圏で生活している人は大地震の危険がまさに目の前に迫っていること

を認識しておかなくてはなりません。

また、この二つの大規模地震の他に想定される地震として次のようなものもありま

すので、これらの地域にお住まいの方はご注意ください。

・中部圏・近畿圏の直下型地震

・相模トラフ沿いの海溝型地震

・日本海溝・千島海溝周辺の海溝型地震

災害に対する自分でできるリスクマネジメントって何でしょうか?

ハザードマップなど災害リスクに関する情報は、以前と比べ、個人でも容易に得る

ことができるようになりました。

でも、だからといって防災に対する人々の意識が高まっているかといえば、残念な

がらそうとも言えません。

せっかく正確な被災状況まで予測できるのですから、やはり個人がリスク情報を理

解して、適切に対応できる力を養うことが重要だと思います。

自治体が配布したハザードマップも、半数以上の方が見ていないといった調査結果

もあります。

自分が暮らしている場所は危ないと思っている人ほど見ないのかもしれません。 

都合の悪い結果が分かってしまうのは嫌だから、健康診断を受けたくないといった

心理に近いのかもしれません。

しかし、不都合なことに向き合って対処する訓練をしておかないと、巡り巡って

困ることになるのは自分かもしれないということを理解しておくべきでしょう。

防災への取り組みは自分の生き方を問うことにもなるのです。

虹色の空

注意報と警報避難勧告と避難指示の違いって分かりますか?

ここで再確認をしておきましょう。

気象庁から発表される「気象情報には危険性の低い→高い順に次の3種類
あります。

①注意報   災害のおそれがある

②警 報   重大な災害のおそれがある

③特別警報  重大な災害が迫っている

各自治体 (市町村) が発令する「避難情報には緊急性の低い→高い順に次の3種類があります。

①避難準備 高齢者等避難開始   一般の人は避難の準備を、高齢者子供                早めに避難を開始する

②避難勧告            速やかに避難すること

③避難指示 ( 緊急 )        緊急性を持つ避難勧告 → 事実上の避難
                 命令のようなもの  

※正式には「避難命令」というカテゴリーはありません。

結局、避難する、避難しないは、基本的に住民の自主判断です。

自己の責任において判断して下さい。

避難せずに逃げ遅れて、自分の身が危険にさらされたとしても、

あくまでも自己責任となります。 ご注意ください。

いざ大地震に直面したら 自分でできる対策は何?

避難場所と逃げ方を知っておくこと


甚大な津波被害が予想される「南海トラフ巨大地震」では、事前防災の最重点項目

津波対策とされています。 

津波といえば「海岸堤防」が必要となるわけですが、「堤防」だけでは巨大津波を

完全に防御することはできません。 

自分の命を守るためには、地震が来たらすぐに高台などの避難場所へ逃げるという

意識を常日頃から強く持っておくことが大切です。

津波が来た時に、周りがどんな状況になるのかを知っていて逃げるのと、ただ怖い

から逃げるのとでは、対処法も切迫度も違って来ます。

そして、自分が避難するべき避難場所は必ず確認しておいてください。

火災対策をしておくこと

地震火災の原因として注目されているのが、電気製品が原因となって出火する

通電火災です。 例えば、地震によって倒れた使用中の電気ストーブなどに

布などがかぶさり、停電が解消した後に加熱して布に火が燃え移って発火したり、

あるいは倒れた家具の重みで電気コードがショートして発火するということもあ

ります。

このような通電火災を防ぐためには、外に避難するときは必ずブレーカーを

落としてから避難するようにして下さい。

他にも、揺れを感知すると自動的にブレーカーが落ちる「通電自動遮断装置」など

の普及を進めて行く必要があります。

水・食料の備蓄をしておくこと

大地震の時は物流の混乱やライフラインの途絶により、食料や水などの生活物資の

調達が困難になる事態が予想されます。

最低でも1週間分程度の水と食料、調理のためのカセットコンロと燃料を用意して

けば、居住地区が孤立した場合でも救援が来るまでの間、生き延びることができ

ます。

家具の固定などをしておくこと

震災時には室内の家具や落下物によって負傷あるいは死亡する例も少なくありませ

ん。 重い家具の固定や、棚から物が落下することの防止は忘れずに実施しておく

ことが大切です。

在宅での避難生活訓練をしておくこと 情報の入手方法を考えておくこと

家にいる時に時間を見つけて「在宅避難生活訓練」をしておく必要があると思いま

す。 それには電気、ガス、水道、電話が1日止まったものとして生活してみると、

何が困るのかが分かると思います。

例えば、断水で水が使えなくなったらトイレではどのようにしたらいいのか?

普段から心がけておきましょう。

停電でテレビが見られなくなった、携帯電話も充電が切れて使えなくなった。

そんな時にどうやって情報を入手すればいいのでしょうか? 

アナログですが意外と電池式のラジオなどが役立つ場合があるようです。

他にどんなものがあるか自分なりに考えて準備しておきましょう。

人間というのは情報が遮断されると判断力がぐっと落ちてしまうものです。 

情報を入手するために、電池や予備バッテリーまたはバッテリー充電器などの用意

も忘れずにしておきましょう。

『財産を守る』という視点も大切です

「防災」という点から考えると、「自然災害から生命や身体を守るにはどうしたら

よいか」ということに偏りがちですが、「財産」を守るという視点がちょっと弱い

ような気がします。

地震にしろ、台風にしろ、異常気象にしろ、大災害の後というのは、これから生活

再建に向かおうという大切な時なのに、住む家ばかりか、貯蓄や保険金などもない

まま明日への希望を見出せず、自ら命を絶つ被災者がいらっしゃると聞きます。

これではせっかく災害から逃れて生き延びたとしても、そこには苦しみしかありま

せん。

今後30年以内の発生確率が70%と、非常に高いとされる「南海トラフ巨大地震」

「首都直下型地震」では甚大な被害になることが予想されています。 

そうなると国や自治体からの支援すら当てにできません。

まずは被災しないこと、または被害を最小限に抑えることが大切ですが、いざとい

う時への準備など、自分でできるリスク対策をしっかり立てておくようにすること

が大事です。

生活再建のためには莫大な費用がかかります

リスクマネジメントをするにあたって重要なのは、もし今災害が起きたらどうやっ

て家族の生計を立てていけるのか、シュミレーションを欠かさないようにすること

です。

通常のライフプランだけではなく、災害時のためのライフプランを別枠で新たに

作り、準備しておくことをお勧めします。 

もしも自宅が被災した時は、住宅ローンの残高を確認したり、住宅の損失額を算出

したりして、自宅再建のための貯蓄や保障は十分なのかをチェックする一方で、生

活費をはじめとして今後どのような支出があるのかを考えて対策を練っておくよう

にしなければなりません。

そのために「防災積立」をしておきませんか?

生活再建に必要な金額をすべてカバーできるわけではありませんが、今すぐにでも

始められる自然災害へのリスク対策に役立つと思われる方法をひとつ紹介します。

それは非常時に備えて毎月コツコツと一定の金額を捻出し、強制的に積み立ててお

くことです。

目標を立てて毎月必ず「防災積立金」として決まった金額を貯蓄するようにしてお

くのです。 

これでいざという時にはその積立金を生活再建費用の一部として活用することがで

きます。

結果的に災害に遭うことなく済んだ場合には、その積み立ててあるお金は別の用途

でお使いいただけるわけです。

最後に どんな地震が来ても恐れない心構えを

地震による被害を少なくするためには一人一人がどう行動するかにかかってきま

す。 ですが自分ひとりでできることには限界があります。

また、大きな災害であればあるほど、国や自治体の助けにも限界があります。 

そんな時のために町内会やご近所、地域・職場で助け合う力を強化しておきましょ

う。 このような助け合う力を共助力といいます。

今回の地震では、火力発電所が停止した影響で一時、道内のほぼ全世帯が停電して

しまいました。[ ブラックアウト状態 ]

停電による心理的ストレスの大きさは計り知れません。

地震直後でパニック状態なのに、灯りが点かないことで 余計に心細くなり、不安感

がいっそう増してきます。 高齢世帯やひとり暮らしの場合だとなおさらです。

こういう時こそ共助の気持ちを忘れずにいて下さい。 いつでも隣近所で声を掛け

合い、お互いの状況を伝え合い、助け合えるようにしておきたいものです。


いつどんな大きな地震が来ても、恐れない心構えを持っておくことが大切です。

※災害伝言板・SNSで安否情報を入れておきましょう

被災地でまずやるべきは「安否情報の登録」です。 携帯電話各社の災害伝言板、

NTTの災害伝言板、SNSで「自分が無事でどこそこにいる」ということを登録して

ください。

●携帯各社の災害伝言板

電話番号で安否情報を登録・確認できます。

NTTドコモ災害伝言板  http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi

au災害伝言板  http://dengon.ezweb.ne.jp/

ソフトバンク災害伝言板  http://dengon.softbank.ne.jp/

●固定電話などNTT災害伝言板(171番)※171は『いない』と覚えてください

ネットからの登録が可能。電話番号で登録・確認できます。

NTT東西 災害伝言板(web171) https://www.web171.jp/web171app/topRedirect.do

●Google・Facebookでの安否情報登録

Googleパーソンファインダー(氏名と電話番号で登録・確認) http://www.google.org/personfinder/japan/query?role=seek

Facebook災害支援ハブ https://www.facebook.com/crisisresponse/

可能なら予備バッテリーを準備しておきましょう

北海道地震  ブラックアウトの衝撃!! 大地震のリスクマネジメントを
再考する    終わり

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